自分では気づかない、ココロの盲点 完全版
池谷裕二先生の著書。本著は、心理学や脳科学の知識をわかりやすく簡潔に説明したもので、〇〇理論や〇〇効果といったものが80個出てくる。難しい理論が簡潔に説明されているため非常に読みやすい。池谷先生の著書はどれも読みやすくておすすめだ。さて、本題。
世の中には、2通りの人間がいる。心理学を学んだ人間と学んでいない人間。心理学を学び、それを活かせば賢く生きられると私は思っている。みなさんにもぜひ心理学を学んでもらいたいと思う。
本著で出てくる理論をいくつか挙げてみようと思う。前髪を分けるとき、右分けと左分け、どちらのほうが好印象だろうか?実際に右分け・左分けの写真を比較していただきたい。おそらく、ほとんどの人は右分けの写真のほうが好印象だと感じたのではないだろうか。なぜ右分けの写真のほうが好印象と感じるのだろうか。人間のほとんど(約9割といわれる)は右利きだ。右利きの人は、視野の左側を重要視する傾向にあるらしい。だから右分け、つまり自分から見て左側に分け目がある人を好印象と感じるらしい。分け目を作るならぜひ右側に!!この理論(効果)実生活に応用すると、
魚は頭を左側に置いたほうが、食欲をそそる。
スーパーの目玉商品は、左側の棚に置いたほうがよく売れる。
他に面白い理論として、ラベリング理論というものがある。ハリケーンに女性名がつけられたものは、男性名より被害が大きくなる傾向にあるとのこと。なぜなのか?女性名=優しい。ハリケーンも優しいと判断し、危険性を低く見積もってしまうらしい。ラベリング理論はマーケティングにも応用されており、オーガニック、有機栽培、国産などがその一例。
オーガニック=身体にいいとか、有機栽培=身体に良いというイメージはないだろうか。しかし、実際にオーガニックが身体に良いという科学的根拠はない。ラベリング理論に踊らされないように。
2例しか挙げていないが、それが80例もある。ぜひ読んでいただきたい。面白いのは間違いない。心理学の知識があれば賢く、有意義に人生を送ることができる。人生とはつまるところ、人間関係にほかならない。人間関係を円滑にするのも、心理学は手助けしてくれる。心理学を極め、より良い人生を送ろうと思う。
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